「お悔やみの言葉って、どんな言葉が失礼にあたるんだろう…。」
先日、夫のおばあちゃんが亡くなったとき、お葬式で何を言ったらいいか分からなくて焦りました。普段は気にせず使っている言葉でも、弔事ではタブーになることがあると後から知り、ヒヤッとしたんです。
今回は、私と同じように「お悔やみの言葉って難しい…」と感じる方に向けて、使ってはいけないNG表現と、正しい言い方の例文をまとめました。
これを読めば、いざというときに慌てず、相手に心遣いがきちんと伝わる言葉選びができるはずです。
お悔やみの言葉とは
基本的なお悔やみ表現
お悔やみの言葉とは、亡くなった方への哀悼の意と、遺族への励ましやねぎらいを伝える言葉のことです。
たとえば、
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「このたびはご愁傷様でございます」
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「心よりお悔やみ申し上げます」
などがよく使われます。
私も最初は「ご愁傷様です」しか知らなくて、親戚のおばさんに「“心より”ってつけると丁寧だよ」と教わりました。
あとは、親戚のお葬式で義母が隣で「お悔やみ申し上げます」と深く頭を下げているのを見て、「ああ、こうやって言うんだな」と学んだ記憶があります。
普段の会話では使わない言葉なので、いざというときにパッと出てこないんですよね…。
口頭と手紙・メールの違い
お悔やみの言葉は、口頭で伝える場合と手紙やメールで伝える場合で少し表現が変わります。
口頭の場合
お通夜や葬儀の場面では、短く簡潔に、そして落ち着いたトーンで声をかけることが多いです。
例:
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「このたびは本当に…」
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「ご愁傷様です」
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「お悔やみ申し上げます」
私も葬儀場で長く話すと場違いになる気がして、なるべく短めに言うようにしています。特に、棺の前で話しすぎると、後ろで順番を待っている人がいるので気を遣いますよね。
この間も、夫の親戚のお葬式で、前の方が故人との思い出をずっと話していて…。気持ちはすごく分かるけれど、場面としては短めがいいんだなと改めて感じました。
手紙・メールの場合
文章にする場合は、より丁寧な表現を心がける必要があります。
例:
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「ご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申し上げます」
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「ご家族の皆様のお悲しみはいかばかりかと存じます」
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「謹んでご冥福をお祈り申し上げます」
最近はLINEやメールで伝える機会もありますが、やっぱり「失礼にならないように」と、何度も文章を見返してしまいます。
私も義母の知人が亡くなったとき、代理で弔電を送る文章を考えたことがありました。ネットで例文を調べながら、「この言い回しでいいのかな」「忌み言葉が入っていないかな」と、30分くらいかかってしまって…。
使ってはいけない言葉一覧
「再び」「重ね重ね」など忌み言葉
お悔やみの場では、死や不幸が続くことを連想させる「忌み言葉」を避けるのがマナーです。
たとえば、
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再び
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重ね重ね
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たびたび
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またまた
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くれぐれも
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次々
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追って
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ますます
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いよいよ
これらは普段の会話では当たり前のように使いますよね。
たとえば、「くれぐれもお体に気をつけてください」と言いたくなりますが、「くれぐれも」は繰り返しを意味するため、お悔やみの場では避けた方がいいとされています。
私も以前、弔電を書こうとして「重ね重ねお世話になりました」と書きそうになり、慌てて検索しました。普段は感謝を強調するいい表現なのに、お葬式だと「不幸が重なる」という意味になるそうで…。
また、「再び」や「追って」も、死が繰り返されるような印象を与えるためタブーとされています。義母から「“追ってご連絡します”も、お葬式では言わない方がいいよ」と教わったとき、「えっ、日常会話でもよく使うのに…」と驚きました。
言い換え例
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「重ね重ねありがとうございます」→「心より感謝申し上げます」
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「また改めて伺います」→「後日伺います」
こうした言い換えを意識すると、失礼にならず気持ちが伝わります。
縁起が悪いとされる表現
他にも、縁起が悪いとされる表現は避けるべきです。
たとえば、
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「とんでもないこと」
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「消える」「なくなる」
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「終わる」「切れる」
こうした言葉は、死を直接的に連想させるため、言い換えが必要です。
私も親戚のお葬式で、つい「なくなるって悲しいね」と言ってしまい、母に「“亡くなる”って漢字は同じだけど、“なくなる”は物が無くなるみたいで良くないよ」と注意されました…。言葉ひとつでこんなに印象が変わるんだな、と反省した出来事です。
他にも、「切れる」という言葉もタブーとされています。たとえば、お葬式の帰りに香典袋の水引がほどけてしまい、「切れちゃった」と言ったら、義父に「縁起でもない」と小声で言われたことがありました。
言い換え例
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「終わる」→「一区切りつく」
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「切れる」→「ほどける」「離れる」
お悔やみの場面は、言葉選びひとつで印象が変わるから、本当に難しいですよね。大切なのは、言葉に慎重になることで、相手を思いやる気持ちが自然と伝わることだと思います。
正しいお悔やみの言葉例
一般的な例文
ここでは、よく使われるお悔やみの例文を紹介します。
口頭
お通夜や葬儀の場で、直接遺族に声をかけるときは、短くても心がこもった言葉を選びたいですよね。
例:
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「このたびはご愁傷様でございます」
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「心よりお悔やみ申し上げます」
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「大変残念でなりません」
私も義祖父のお葬式のとき、夫と一緒に祭壇にお焼香をして、「ご愁傷様です」と言うのがやっとでした。声が震えてしまって、きちんと聞こえたかな…とあとで不安になりました。
でも義母から「気持ちはちゃんと伝わるから、大丈夫よ」と言われて、少し救われた気持ちになったのを覚えています。
手紙・メール
手紙やメールの場合は、より丁寧な表現を心がけます。突然の訃報に対する驚きや哀悼の意、そして遺族を気遣う言葉を入れるといいですね。
例:
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「ご逝去の報に接し、心よりお悔やみ申し上げます」
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「ご家族の皆様におかれましては、さぞお力落としのことと存じます」
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「謹んでご冥福をお祈り申し上げます」
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「突然の訃報に接し、驚きと悲しみで胸がいっぱいです」
私は弔電を送ったとき、「このたびはご逝去の報に接し…」という書き出しを使いました。ネットで例文を探して書いたんですが、「本当にこれでいいのかな?」と何度も読み返してしまって。
でも、葬儀後に義母から「綺麗な文章だったね。送ってくれてありがとう」と言われて、少しホッとしました。言葉だけでも、少しは気持ちが伝わるといいなと思います。
親しい人向けの例文
親しい友人や親戚に対しては、より心のこもった言い方をするといいですね。形式ばった言葉だけでなく、自分の気持ちを添えると相手の心にも響くと思います。
例:
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「突然のことで、まだ信じられない気持ちです」
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「〇〇さんには本当にお世話になりました。心よりご冥福をお祈りします」
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「〇〇さんの笑顔が今も思い出されます。どうか安らかにお眠りください」
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「どうか無理をなさらず、お身体に気をつけてください」
私も祖母が亡くなったとき、親戚のおばさんにLINEで「本当に寂しいね…でも、おばあちゃん頑張ったね」と送りました。こういうときって、形式よりも「ちゃんと気持ちを伝えたい」って思いますよね。
あとは、仲の良かった友達のお父さんが亡くなったとき、「急なことで、何て言えばいいか分からないけど…少しでも落ち着いたら、いつでも連絡してね」と送りました。その友達から「ありがとう。〇〇がいてくれて心強いよ」と返事が来て、涙が出ました。
まとめ|心遣いが伝わる言葉選び
お悔やみの場面って、突然やってくることが多くて、そのたびに「何て言えばいいんだろう…」と悩んでしまいますよね。
でも大事なのは、相手を思う気持ちを込めることだと私は思います。
忌み言葉や縁起が悪い表現を避けるのはもちろんですが、それ以上に「この人の悲しみに寄り添いたい」という気持ちを大切にすれば、きっと言葉にも表れるはずです。
もしこれからお悔やみの場面があったら、この記事を読み返して、慌てずに言葉を選んでくださいね。
そして何より、自分自身も心を落ち着けて、大切な人を想う時間を過ごせますように。